東京大学史料編纂所

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細川家史料の返却及び調査

 昭和六十一年十月二十日から二十五日まで、熊本大学附属図書館に出張し、同館寄託の永青文庫所蔵史料のうち、『細川家史料』(大日本近世史料)出版に必要なため、借用していた史料を返却した。今回返却した史料は、出版を終了した史料及び本所において写真撮影の終了した史料で、今後の出版に直接関係する史料は引き続き借用の諒承を得た。返却した史料は、「三齋公より忠利公光尚公江之御書竝秀林院様之御文一通」他一一三点計一七八冊、忠利公御印御判物等二十八巻(辰印一六、追加番外)、上甲印二番・四番計一二通である。
 また、今後の出版に関係する史料の調査を行ない、「元和二年〓之公儀御法度書」(文二三)、島原の乱時の忠利書状、家老連署奉書等を収録した「御書奉書之写言上之控」(八、一、一二八)等の史料の写真撮影を行なった。
                            (加藤秀幸・山本博文)


『東京大学史料編纂所報』第22号p.137